子ども支援の現場と課題

2018年10月1日 10時51分 | カテゴリー: 子ども, 活動報告

品川の吉田区議、きみがき区議と講師を囲んで。

虐待、ネグレクトなどで親と家庭で生活できない子どもが増えています。社会で子どもたちを支えていくこと、安心・安全な人とつながれる居場所作りが必要です。

自立援助ホームの現場

東洋大学人間科学総合研究所主催 子ども支援の現場と課題~「子どもの権利」の視点から~公開研究会に参加。自立援助ホーム「あらんの家」ホーム長から話を聞きました。

自立援助ホームとは、家庭にいられなくなり、家族や他の援助を受けられない状況で、働かざるを得なくなった15歳からおおむね20歳の子どもたちが暮らす施設です。急増していて全国に2018年4月現在160か所あります。入居の主な理由は保護者による身体的虐待、ネグレクトなどです。

親がアルコール中毒、ギャンブル依存、生活困窮、被虐待体験など複合的な課題があります。保護者への支援も求められています。

自立援助ホームでは働いて寮費をおさめ、貯金もしていく必要があります。あらんの家は男子のみなので、入居者の就労先は昔は製造、建設、造園などが主でしたが、最近は高齢者施設も増えています。

虐待で些細なことでいきなり暴力を振るわれたり、怒られたりしてきた子どもが、高齢者施設で失敗しても怒らず、忘れてしまう認知症の高齢者との触れ合いで、低かった自己肯定感が増してきた例もあります。厳しい現状の話のなかでそのようなプラスのことも聞くことができて、少し心が和みました。

安心・安全な居場所とは

おとなと子どもの力関係、抑圧から子どもが話せない環境にいることを忘れてはいけません。子どもの声にならない気持ちを引き出すことが重要で、それには相手の目線に立ち、対等な対話ができるようにする必要があります。 

大事なことはおとなが変わる」「子どもの考えや決定、失敗も受け止める人になる」ことです。「社会的な抑圧によって奪われてしまった子どもの誇りと生きる力を取り戻す」という意味のエンパワーメントの視点が重要です。

大切な存在である子どもの権利を、おとなが本気で守っていかなくてはなりません。そのために必要な、安心・安全な人とつながれる居場所、子どもの存在や意見が否定されない居場所を作っていきたいです。